ファクタリングというのは売掛債権担保融資と訳すことができます。売掛債権を担保にした融資という意味です。企業と企業の間の取引では売掛債権というものが発生するのがごく当たり前の商慣行です。何か商品が売れても、顧客はその場では代金を支払いません。

請求書を発行してもらうことにより顧客企業内で経理処理を行い、例えば翌月末締めなどで銀行振込により代金を支払うということが多いでしょう。実際、企業間での取引に関わったことのある人であればこのような経理処理は別に経理担当者でなくても誰もが行ったことがあるはずです。このように、何か商品が売れて請求書を発行し、いずれはお金が支払われることになっているけれどもまだ支払われていない状態のことを売掛債権と呼びます。そして、この売掛債権を担保とする融資のことをファクタリングと呼ぶのです。

例えば100万円の商品が売れて来月末には100万円が振り込まれるとすれば、ファクタリングではそれを担保に例えば95万円の融資を受けることができます。融資を受けた以上は返済しなければなりませんが、それは実際にその商品代金が振り込まれた後に行うことができます。もちろんお金を借りた以上は利息が発生しますから、返済は95万円ではすみません。しかし、商品が売れたにもかかわらずその代金がすぐには入ってこないという状況は、場合によっては大きな問題になることがあります。

ファクタリングを活用することでそのような問題を切り抜けることができます。